WICIジャパン統合リポート・アウォード主催者 :一般社団法人WICIジャパン関連URL :https://www.wici-global.com/index_ja目的事業活動実績の財務報告に、事業活動の価値創造を支える見えざる経営資源を加え、事業活動における両者の関係と結びつきを簡潔・明瞭に表現することにより、ステークホルダーが「当該企業の価値創造活動を一層適確に捉えられるようになる報告書」の作成を企業に促すこと。評価対象東京証券取引所市場第一部上場銘柄のうち、時価総額上位300社を対象。それに加え、<IR>フレームワークに相当する年次報告書を作成していると判断できる発行体も対象となる。企業による事前応募は必要なく、いわゆる「勝手審査」の方式で評価される。結果発表時期第12回(2024年度)は2024年12月にWICIジャパンウェブサイトにて発表された。審査委員委員長 松島 憲之氏 (三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 チーフアドバイザー)ほか。表彰概要2013年に第1回の表彰が行われ、「統合報告優秀企業賞」「Web統合開示特別賞」が公表された。2014年の第2回からは「統合報告優秀企業賞」に統一されたが、第5回以降は下記3部門による表彰となっている。WICIジャパンが2020年に一般社団法人化したことに伴い、表彰制度や各賞の名称も改訂された。●Gold Award(優秀企業賞):従来の「優秀企業大賞」に対応する表彰統合報告書としての完成度が極めて高く、他の企業の統合報告の模範となる統合リポートであり、かつ統合的思考で経営が実践され、中長期の価値創造力が各ステークホルダーとの関係で分かりやすく示されており、今後も企業価値を高めていくことに期待が持てる企業。●Silver Award(優良企業賞):従来の「優秀企業賞」に対応する表彰統合報告書としての完成度が高く、財務・非財務の情報が十分に記載されており、統合報告としての重要な内容要素が織り込まれており、他の企業の統合報告の範となりうる企業。●Bronze Award(特別企業賞):従来の「奨励企業賞」に対応する表彰統合報告書として求められる内容の開示がなされており、またコンテンツにおいて特に 優れた特長、工夫などが見られ、他の企業の統合報告作成において大いに参考となりうる企業。●Special Award(審査員特別賞)審査員からの評価において、統合報告書として優れた開示の工夫などが施され、他の 企業の統合報告作成において参考になるとして推挙された企業、及び毎年統合報告の 制作に努力を重ね、大いに改善した報告書を開示した企業。評価のポイントIIRCが定める<IR>フレームワークに定める必須記載事項を反映して、財務情報と非財務情報が定量的、定性的に整理され、またそれらが統合的に企業の価値創造力を示すよう工夫され、当該発行体の「価値創造ストーリー」が簡潔明瞭に記されているか。過去の事業活動で達成された成果と残された課題が整理され、それと今期の実績との繋がりが明確にされていると共に、それを踏まえた将来の事業展開に関する戦略が、そのリスクと合わせて 適確に見通せるようになっているか。営む各事業活動の価値創造ドライバーがKPI等を使って示され、経時的ないしピアグループ間で比較できるような形で提供され、また他の財務・非財務のデータとの繋がりが示されているか。事業活動の長期にわたる持続可能性を支えるESG情報が提供され、当該発行体に相応しいガバナンス、経営監視体制が保たれているか。経営執行陣が自社の資本コストを自覚し、上場企業として株主への意識、及びその他のステークホルダーへの配慮とのバランスをもって経営に取り組んでいるか。受賞企業と発行レポート一覧Gold Award(優秀企業賞)伊藤忠商事株式会社「統合レポート2024(2024年3月期)」※伊藤忠商事株式会社の報告書は、最終審査において全員の審査委員から非 常に高い評価を得て、一頭地を抜いた存在を示したことを称え、Gold Award のなかでも 「The Best Gold Award」とする。TDK株式会社「統合報告書2024」株式会社野村総合研究所「統合レポート2024」Silver Award(優良企業賞)東京応化工業株式会社「統合レポート2023」ローム株式会社「ROHM Group Integrated Report2024」Bronze Award(準優良企業賞)MS&ADインシュアランスグループホールディングス株式会社「MS&AD統合レポート2024」塩野義製薬株式会社「統合報告書2024(2022年12月期)」Special Award(審査員特別賞)株式会社イトーキ「統合報告書2024」【関連記事一覧】WICIジャパン統合リポート・アウォード2023受賞結果統合報告書を初めて作る方へ統合報告書で企業価値を最大化する:作成ガイドとおさえるべきポイント・最新情報統合報告に必要な、6つの統合思考原則国際統合報告フレームワークの改定ポイント統合報告書を作成するメリット価値協創ガイダンス2.0統合報告書におけるROICツリー掲載事例【最新2024年版】統合報告書・サステナビリティレポートでのコア・コンテンツ事例