
DE&Iの「E」はequity(エクイティ)のことです。日本語では「公平性、公正」と訳します。
DE&Iはこれまで、D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)と表現されることが多かったのですが、近年はDE&I(DEIとも表記されます)という言葉を近年よく聞くようになりました。 「E」(公平性)が入ることによって、どのような変化があるのでしょうか。
■「公平性」と「平等」の違い
「equity(公平性)」に似た言葉で「equality(平等)」がありますが、この2つには大きな違いがあります。まずそれぞれの定義は以下です。
■equality(平等)
個々の状況を特に考慮せず、すべての人に同じツールやリソースを与えること
■equity(公正性)
個々の状況に合わせてツールやリソースを調整し、誰もが成功する機会を得られるようにすること
この2つの言葉の違いを表す例として、有名なイラストを元に見てみましょう。

https://interactioninstitute.org/illustrating-equality-vs-equity/より
身長差のある3人が野球観戦をしています。
平等に3人に同じ踏み台を1台ずつ渡しても一番背の低い人は観戦することができません。このイラストのように、公平性を持つためには、全員が同じ目の高さで野球観戦をできるように踏み台の高さや数を調整することが必要です。
公平(全員が同じ背の高さになる)となってから初めて、平等を得ることができるようになる、という考えです。
■「D&I」に加えて、E(公平性)が必要な理由とは
D&Iとは「多様性を重視し、お互いを認め合い、一人一人の良いところを活かしていく」という考えです。 そこに「Equity(公平性)」という概念が加わり、「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン)」と表現されるようになってきたのは、欧米諸国で差別をなくし平等にするだけでは解決することが難しい現状が認識されてきたことが大きな背景です。
生まれ持った個々の障壁、環境によるマインドセットなど、既に差のある状況では、条件を平等にしたとしても、結果として不平等が解決されることにはならないのです。
こういった個々の差をきちんと考慮し、公平になるよう調整することで、多様性のある組織を作ることができます。組織において、「Equity(公正性)」は必要な考え方と言えるでしょう。
【参考記事】
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