主催者 :東洋経済新報社関連URL :http://www.toyokeizai.net/csr/index.html目的社会に必要とされる「信頼される会社」を展望するため、東洋経済新報社では2007年より毎年、CSRの取り組み内容と財務データを基に、「CSR企業ランキング」を作成、発表している。評価対象CSR企業ランキングは、東洋経済「CSR調査」のデータと、東洋経済が保有する上場企業の財務データを基に作成されている。「CSR調査」は全上場企業、主要未上場企業を対象に調査表を送付し、回答のあった企業のデータを取りまとめている。ランキングでは、財務評価も重要な評価ポイントとして位置づけている。金融機関は、一般事業会社と財務評価を同列に比較することが難しいため、銀行、証券、保険、その他金融企業は総合ランキングからは除外されている。また、未上場企業も基本的に除外されているが、上場企業の主要子会社などは未上場でも親会社の財務評価を使用し一部対象に含めている場合もある。対象企業数「第19回CSR企業調査」「第17回CSR企業ランキング」(2023年版)は、全上場企業・主要未上場企業3955社に調査票を送付のうえ、回答を得た1500社に、東洋経済の保有データを元に追加調査を行った204社、公開情報のみから掲載した10社の合計1714社が対象となった。結果発表時期「第17回CSR企業ランキング」(2023年版)は、2024年2月に東洋経済オンラインにて公開された。歴史CSR企業ランキングは、東洋経済新報社110周年記念事業として2005年に開始した「東洋経済CSRプロジェクト」の関連事業の1つである。当プロジェクトは、日本のCSR情報を集めて広く社会に提供することなどを目的に開始され、この目的を達成するために、CSRデータ開発チーム、「CSR企業総覧」編集部など、いくつかのプロジェクトチームが設置された。CSR企業ランキングは、財務・企業評価チームが担当している。ランキング算出方法および評価項目(※)東洋経済「CSR企業調査」データと、東洋経済が保有する上場企業財務データに基づいてランキングが作成されている。東洋経済「CSR企業調査」は、アンケート調査によるものであり、調査票を送付し、その回答結果等を基に「人材活用」「環境」「企業統治+社会性」の分野別の評価をしている。公開情報等による補足評価は原則行っていないが、アンケート調査の過程での取材等で入手したデータは一部加味されている。評価はすべて加点方式で行われ、回答内容による減点はない。財務評価は、多変量解析の主成分分析手法を用い、「収益性」「安全性」「規模」の3分野で評価をしている。CSR分野の「人材活用」(100点満点)・「環境」(同)・「企業統治+社会性」(「企業統治」と「社会性」の合計で100点満点)の計300点満点に、「財務」(収益性、安全性、規模、各100点、計300点満点)を加え、総合ポイント600点満点でランキングを作成している。評価項目の例[CSR全般]【人材活用】女性従業員比率、男女別賃金、世代別女性従業員数、ダイバーシティ推進の基本理念、多様な管理職登用(比率)の目標値、メンタルヘルス求職者数、人権尊重等の方針、人権尊重等の取り組み、中核的労働基準を順守した経営、人権デューデリジェンスの取り組み、従業員の評価基準、1人当たり年間教育研修費用・時間など51項目。【環境】環境担当役員の有無、気候変動に関するシナリオ分析、カーボンプライシングの認識、事業による生物多様性への影響の把握、生物多様性保全プロジェクトへの支出額、など36項目【企業統治】中長期的な企業価値向上の基礎となる経営理念、CSR活動のマテリアリティ設定、ステークホルダー・エンゲージメント、活動報告の第三者の関与、海外での賄賂による摘発、政治献金当の開示、ESG当関連指標の役員報酬への反映、など41項目【社会性】消費者対応部署の有無、社会貢献担当部署の有無、社会貢献活動支出額、ESG情報の開示、投資家・ESG機関との対話、地域社会参加活動実績、教育・学術支援活動実績、文化・芸術・スポーツ活動実績、国際交流活動実績、サステナブル調達の実施、サステナブル調達の取り組み事例、取引先に対する基本方針、紛争鉱物の対応、SDGsの目標への意識、SDGsの目標達成基準、自然災害・パンデミックへの支援など32項目[財務評価]【収益性】ROE(当期利益÷自己資本)、ROA(営業利益÷総資産)、売上高営業利益率(営業利益÷売上高)、売上高当期利益率(当期利益÷売上高)、営業キャッシュフロー【安全性】流動比率(流動資産÷流動負債)、D/Eレシオ(有利子負債÷自己資本)、固定比率(固定資産÷自己資本)、総資産利益剰余金比率(利益剰余金÷総資産)、利益剰余金【規模】売上高、EBITDA(税引き前利益+支払利息(キャッシュフロー計算書掲載)+減価償却費(同掲載))、当期利益、総資産、有利子負債※CSR項目について、項目別の得点やポイントは、こちらより確認できます。