EU加盟国首脳級の欧州理事会は6月27日、ウルズラ・フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長を2期目の委員長に指名することを決定した。7月に欧州議会で信任投票が行われ、承認されると確定となる。 今回の欧州理事会では、新たな欧州理事会議長(EU大統領)には、ポルトガルのアントニオ・コスタ前首相、EU外交安全保障上級代表(EU外相)にエストニアのカジャ・カラス首相を指名することでも一致した。いずれも親EU派。 6月に実施された欧州議会選挙(全議席数705)の暫定結果は、二大勢力の中道右派の欧州人民党(EPP)が188、中道左派の社会民主進歩同盟(S&D)が136。他に、中道左派の欧州刷新(Renew Europe)が75、右派の欧州保守改革同盟(ECR)が83、極右のアイデンティティと民主主義(ID)が58、緑の党・欧州自由連盟(Green/EFA)が54、無所属会派(NI)が45、左派連合(The Left)が39、その他所属政党なしが42。 党勢では、EPP、S&D、Renew Europe、緑の党・欧州自由連盟(Green/EFA)の中道4党で合計453議席。また、中道左派や左派のRenew Europe、Green/EFA、S&D、The Leftの合計で304。中道右派や右派のEPP、ECR、ID、NIの合計で374。第一党188議席のEPPが、中道団結をとるか、右派連合をとるかで情勢が大きく変わる。EPPには、ドイツのキリスト教民主同盟(CDU)やキリスト教社会同盟(CSU)、フランス共和党、イタリアのフォルツァ・イタリア、スペイン人民党等が所属している。株式会社ニューラル サステナビリティ研究所[原文はこちら]2024/6/28Sustainable JapanSustainable JapanのホームページFacebooktwitter