農林水産省は3月1日、農業での環境フットプリントに関する任意ラベル制度の本格運用を開始した。気候変動緩和と生物多様性保全の双方について三つ星で評価する。同省は、2020年度に「フードサプライチェーンにおける脱炭素化の実践とその可視化の在り方検討会」を設置し、品目毎の評価手法の整備を進めてきた。2022年には、コメ、トマト(露地と施設)、キュウリ(露地と施設)の3品目での二酸化炭素排出量の評価シートが完成。現在は、ミニトマト、なす、ほうれんそう、白ねぎ、たまねぎ、はくさい、ばれいしょ、かんしょ、キャベツ、レタス、だいこん、にんじん、アスパラガス、りんご、みかん、ぶどう、日本なし、もも、いちご、茶の23日目で圃場での二酸化炭素排出量と通常との削減率が計算できるようになっている。三つ星制度では、削減率20%以上で三つ星、削減率10%以上で二つ星、削減率5%以上で一つ星が取得可能。さらに別途、生物多様性についても、化学農薬や化学肥料の削減率等に応じ、三つ星制度が設けられており、双方で星を取得した場合に、2つの3つ星制度が併記される形になる。同制度については、星を取得する場合には、農林水産省に算定結果の報告が必要。星を取得した農作物を扱う流通・小売・外食等の事業者は農林水産省への方向が不要で自由にラベル表示できる。同省が2022年度から開始したラベル化の店頭表示での実証では、すでに全国累700ヶ所でラベル表示が行われている。イトーヨーカ堂の東京都内13店舗でも、実証販売が開始されている。【参照ページ】環境負荷低減の取組の「見える化」の本格運用がスタートします!株式会社ニューラル サステナビリティ研究所[原文はこちら]2024/3/5Sustainable JapanSustainable JapanのホームページFacebooktwitter